絶対可憐チルドレン11巻

椎名高志先生の「絶対可憐チルドレン」11巻を購入＆読了。
椎名先生の作品では、個人的にはGS美神より好きな作品です。
最近はサンデーの中でも後半に掲載されることが多いので、打ち切りが心配な今日この頃。
サンデー2008年4・5合併号では1月9日発売の6号で衝撃の発表があるとか。
アニメ化ですかねぇ…？

さてさて、感想をば。

今巻ではチルドレンの保護者、皆本のコメリカ時代の「彼女」が登場します。
過去作中で触れられたことがありますが、それが明らかになるエピソードが前半。
前半のコメリカ時代のエピソードでは、皆本と賢木とのなれ初めも明らかになります。
そして、後半では今まで登場してきたバベルの敵対組織「普通の人々」とは比べられなく位の非道さを備えた「黒い幽霊（ブラックファントム）」のエピソードが途中までという構成です。

皆本の彼女である「キャリー」は人体実験のはてに生まれた「キャロライン」とは別人格という設定ですが、つくづくエスパー関連と縁の深い人生を歩んでいることが伺えます。
作中では、キャリーが感じたという皆本の背に背負う「羽」と、皆本の心の奥底に内在する「恐れ」が今後の複線としてどう影響してくるかが楽しみ。
前半のエピソードで唯一残念だったのがチルドレンのサイキック・コスチュームチェンジBの5。
何故に紫穂の巫女服姿が無いのか！？
巫女好き、紫穂好きのひだひだとしては小一時間作者を問い詰めたい瞬間でした。

さて、後半はかなり雰囲気が暗い話。
一般人がエスパーを洗脳し、兵器として扱うというテーマです。
薫が「女王」と呼ばれる理由が少しづつ明らかになってきていますが、今巻でエスパーの女王と呼ばれるための素質が開花してきていることを匂わせています。
連載を読んでいるので先の展開がわかっていますが、11巻の感想ということでこの先は12巻発売以降に語りたいと思います。